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軟式テニス(ソフトテニス)と硬式テニスの違いとは?硬式テニス初心者は要チェック!

 

テニスと聞くと多くの方は、黄色いフェルトで覆われたボールを使う硬式テニスを思い浮かべるはず。しかし、学生の部活では柔らかいゴムボールを使用する軟式テニスを採用していることもあり、その違いは実際にプレーをしたことがないとなかなか想像しにくいものです。

 

軟式も硬式もどちらも同じテニスでありルールにも大きな違いはありません。しかし、使う道具やプレー感が異なり、場合によってはケガにつながる恐れもあるため注意が必要です。そこで今回は、軟式テニスと硬式テニスの違いなどについて解説します。

 

  • 軟式テニスは硬式テニスから枝分かれして生まれた

同じテニスでありながら、異なるスポーツとなった硬式テニスと軟式テニス。実はこの2つは起源が全く異なります。まずはそれぞれの歴史についてご紹介します

 

硬式テニスの原型と考えられているのは、1112世紀にフランスの修道院で考え出された「ジュ・ド・ポーム」。16世紀から17世紀にかけてヨーロッパの貴族の間で流行すると、時代の流れと共にルールや道具が移り変わり、現在のようなテニスになったとされています。

 

一方軟式テニスが始まったのは1886年の日本。1878年に宣教師の手によって日本へテニスが伝えられましたが、そのころはテニスボールが高価でなかなか手に入らないものでした。そこで、東京高等師範学校(現 筑波大学)のテニス部が、ゴムボールを代用したことが原点とされています。

 

  • 硬式テニスと軟式テニスの違い

どちらも同じテニスではあるものの、軟式テニスと硬式テニスでは道具はもちろんプレーでも大きな違いがあります。

 

▼道具の違い

硬式テニスと軟式テニスの違いでまず一番に思い浮かべるのが道具の違いではないでしょうか。その名前の通り、硬式テニスのボールはゴムとフェルトを使用し、硬めかつ重くなっています。対する軟式テニスのボールはゴムのみで非常に軽いのが特徴です。

 

それに関連して、ラケットのフレームの太さやガットの張り具合も異なります。ボールをショットする際の衝撃が大きく異なるため、硬式テニスのラケットは頑丈になっています。軟式テニスで使用していたラケットを硬式テニスでも使うなど、適さない道具を使ってしまうと正しいプレーができないだけでなくケガにつながる恐れもあるため注意しましょう。

 

▼ルールの違い

硬式テニスと軟式テニスでは、ポイントの数え方やゲームセットの条件、サーブの順番が異なります。

 

【硬式テニスのポイントの数え方・ゲームセット条件】

・ポイントのカウント方法:0153040・ゲーム

・ルール:ワンセットマッチであれば、先に6ゲーム先取したほうの勝ち

 

【軟式テニスのポイントの数え方・ゲームセット条件】

・ポイントのカウント方法:0123・ゲーム

・ルール:9ゲームマッチであれば先に5ゲーム先取したほうの勝ち

 

軟式テニスが総ゲーム数の過半数を先取すると勝利するのに対し、硬式テニスは決められたゲーム数を先取した方が勝者となります。

 

【ダブルスでのサーブの順番】

硬式テニスと軟式テニスではダブルスでのサーブを打つ順番が異なります。硬式テニスでは1ゲームごとにサーブを打つ選手が交代しますが、軟式テニスの現在のルールでは2ポイントごとにサーブを打つ選手が交代します。

 

▼ショットの違い

硬式テニスではフォアハンド・バックハンドはそれぞれ反対の面を使い、バックハンドでは手の甲を正面に向けて両手で打つのが基本です。それに対して軟式テニスではフォアハンド・バックハンドともにラケットの表面のみを使用し、バックハンドは手のひらを正面に向けて片手で打つ形になります。

 

しかし、ボールの重量や硬さが重く・硬くなれば、ラケットや手に伝わる衝撃も大きくなります。そのため、軟式テニスと同じようなバックハンドを硬式テニスで行うのはケガにつながる恐れがあるため十分な注意が必要です。

 

また、ラケットをボールに当てる角度やテイクバックの大きさ、打ち返すボールの感覚など、プレーのあらゆる点が軟式と硬式では異なります。軟式テニス経験のある方が硬式テニスを始めると、最初は違和感を覚える方も多いようです。

 

  • 硬式テニスと軟式テニスはどちらが難しい?

硬式テニスと軟式テニスでは異なる点も多くありますが、「硬式テニスと軟式テニスはどっちが難しいのか?」と気になる方もいるはず。

 

硬式テニスは重いラケットとボールを使用するため、ラケットを振る、ボールを打ち返すといった基本動作にも相応の筋力や体力が必要です。また、シングルスでは、コート内を一人で走り回るため運動量が多くなる傾向にあります。

 

一方の軟式テニスは、ボールとラケットは軽いものの、硬式テニスに比べてボールが速いというのが特徴です。また、ボールに回転がかかりやすいため、球が変化しやすく処理が難しいのも軟式テニスならでは。

 

このようにそれぞれの特徴を見ると、硬式テニスと軟式テニスは似て非なるスポーツといえます。そのため一概にどちらが難しいとはいえません。どちらを始めようか迷っているという方は、硬式テニスと軟式テニスの両方を一度試してみてはいかがでしょうか。

 

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  • 同じテニスでも大きく違う!経験者でも要注意!

硬式テニスと軟式テニスは同じテニスでも似て非なる競技です。軟式テニスの経験がある方も、硬式テニスを行う際は正しいフォームを身に付けてプレーすることが大切。経験があるだけに初めは難しいと感じることもあるかもしれませんが、硬式テニスの基本を身に付けて一緒にプレーを楽しみましょう!